怖い仕事

たとえば死体を扱う仕事です。
ある大学病院での募集でした。
医学生のヘルプをするのでしょうか。
具体的なことはかかれてありませんでした。
しかし日当はかなりの高額でした。
死体を扱う仕事をしたい人はなかなかあつまるものではないかもしれません。
いくら時給がよくても、なんとなく抵抗があります。
幽霊や心霊現象は存在しないと思っていても怖い、気持ちが悪いと思うかもしれません。
しかし以前ある本の中で、死体に化粧をする人のインタビュー記事がのっていました。
それによると、本当に怖いのは生きている人であって死んだ人ではないと語っていました。
確かに死者には意識がありませんから生きている人に危害を加える事はありません。
それがわかってはいてもできればやりたくない仕事です。
またこれは募集していたわけではありませんがもっと怖い仕事があります。
それは殺人現場や事故がおきて無残な状態になった部屋をクリーニングするという仕事です。
部屋には血がたくさん飛び散っており、今には殺された人の悲鳴が聞こえそうです。
そうした部屋を残された家族が掃除するのは、あまりに残酷です。
そこに目をつけた清掃会社がそうした物件だけを専門に扱う事にしたのです。
どんな仕事も仕事と思って割り切ればできるのかもしれません。
また最初は抵抗があっても、しているうちになれてくるのかもしれません。